Sound of Music Drehorte
  1. Homepage
  2. ザルツブルクに『サウンド・オブ・ミュージック』の新博物館が誕生

ザルツブルクに『サウンド・オブ・ミュージック』の新博物館が誕生
映画版と舞台版、そしてトラップ一家の実像を一堂に紹介

2026/09/24

2026年9月20日、ザルツブルク・ヘルブルン宮殿敷地内に、映画『サウンド・オブ・ミュージック』を総合的に紹介する新しい博物館「サウンド・オブ・ミュージック・ザルツブルク」が開館しました。

1965年の映画公開以来、世界中で愛されてきた『サウンド・オブ・ミュージック』。舞台であり主要なロケ地でもあるザルツブルクに、作品を総合的に紹介する博物館が初めて誕生しました。

「サウンド・オブ・ミュージック・ザルツブルク」では、映画やミュージカルの歴史、実在したトラップ一家の物語、そして作品が世界に与えた影響を紹介します。

映画『サウンド・オブ・ミュージック』概要

  • 米国公開:1965年3月2日

  • 日本公開:同年6月26日

  • 監督:ロバート・ワイズ

  • 主演:ジュリー・アンドリュース、クリストファー・プラマー

  • アカデミー賞:作品賞・監督賞を含む5部門を受賞

  • 主な楽曲:「ドレミの歌(Do-Re-Mi)」「エーデルワイス(Edelweiss)」「私のお気に入り(My Favorite Things)」など

撮影はザルツブルク旧市街の各地、レオポルヅクロン宮殿、ザルツカンマーグート(湖水地方)などで行われ、これをきっかけにザルツブルク周辺の美しい景観が世界的に知られるようになりました。

現在ではロケ地巡りを目的にザルツブルクを訪れる観光客も多く、バスツアーや自転車ツアー、ガイドツアーなどの映画を軸とした観光が発展しています。

名場面が撮影された「ガラスのあずまや」とともに

ヘルブルン宮殿敷地内に開館

博物館は、ザルツブルク市内のヘルブルン宮殿敷地内に開館しました。1613年から1615年にかけてザルツブルク大司教マルクス・ジティクスによって建設されたヘルブルン宮殿は、ユニークなカラクリ噴水で人気の高い観光スポットです。

「サウンド・オブ・ミュージック・ザルツブルク」開館に際し、宮殿敷地内の狩猟館、飼育係の館、馬車庫を改修し、合計668㎡の展示空間を造成しました。

映画の小道具やポスター、舞台版の資料をはじめ、1959年のミュージカルのオリジナル録音、1964年の映画撮影時の映像・音声、マリア・フォン・トラップの映像など、貴重な資料全477点が展示されています。

名場面の背景、「ガラスのあずまや」

大きな見どころの一つが、ガラスのあずまやです。

映画では、トラップ大佐がマリアに愛を告白する場面と、長女リーズルと郵便配達夫ロルフが『もうすぐ17歳』を歌う場面の舞台となりました。

映画撮影中はレオポルヅクロン宮殿の敷地にありましたが、訪問者の増加を受けて1991年に現在の場所へ移設されました。

今回、この実物のガゼボが博物館の見学ルートに組み込まれました。

馬車庫:映画に至る歩み

馬車庫では、世界的現象となった映画の制作に至るまでの歩みをたどります。

作品は、1949年にマリア・フォン・トラップが出版した回想録『The Story of the Trapp Family Singers』を出発点として、1956年のドイツ映画『The Trapp Family』、1959年のブロードウェイ・ミュージカル、そして1965年公開のハリウッド映画へと発展していきました。

なかでも映画版の原点となった舞台版『サウンド・オブ・ミュージック』は、1959年11月16日にニューヨークで初演されました。『オクラホマ!』『回転木馬』『南太平洋』を生んだヒットメーカーであるリチャード・ロジャース(作曲)とオスカー・ハマースタイン2世(作詞)の新作であることから大きな話題を呼び、翌年のトニー賞では最優秀ミュージカル作品賞を受賞しました。

その後、ハリウッド映画が制作されたことで、『サウンド・オブ・ミュージック』は世界的な名作となりました。

馬車庫にはガラスのあずまやを再現した360°映像のイマーシブ空間が設けられ、「もうすぐ17歳」や「ドレミの歌」のメロディとともに臨場感溢れる映像体験を楽しめます。

狩猟館1階:舞台版の歩み

狩猟館の1階では、ブロードウェイからザルツブルク、そして世界各地へと広がった舞台版『サウンド・オブ・ミュージック』の歴史を紹介します。

また、「My Favorite Things(私のお気に入り)」と題した展示では、オランダ人のコレクター、ロジャー・プルイム氏のコレクションを通じて、その一端を紹介します。ザルツブルク博物館は2024年、同氏が収集した2,500点を超える資料を取得しました。

狩猟館2階:実際のトラップ一家

狩猟館の2階では、実際のトラップ一家の人生と音楽活動、アメリカへの移住、新天地での再出発、そして現在に受け継がれる文化的遺産に焦点を当てます。

「サウンド・オブ・ミュージック・ザルツブルク」の特徴の一つは、映画で描かれた物語と、実際のフォン・トラップ一家の歴史を比較して紹介している点です。

映画では、ゲオルク・フォン・トラップは厳格な父親として描かれていますが、実際のゲオルクは思いやりのある、とはいえ多くの重荷を背負った人物でした。

ゲオルクはオーストリア=ハンガリー帝国海軍の潜水艦司令官を務め、妻アガーテとの間に7人の子どもをもうけました。妻の死後、1925年にマリアが家庭教師として一家のもとを訪れ、1927年にゲオルクと結婚します。

その後、一家は経済的困難に直面し、部屋を貸し出すなどしながら生活を維持。家族付きの司祭フランツ・ヴァスナーの協力を得て合唱団を結成し、音楽活動を行いました。

1938年の国外移住についても、映画で描かれたようなアルプス越えの劇的な逃亡ではなく、実際には列車で南チロルを経由する合法的な移住でした。その背景には経済的な事情に加え、国家社会主義(ナチズム)への反対もありました。

博物館では、こうした史実と映画の物語の違いについても紹介しています。

飼育係の館には、エントランス、案内デスク、チケットカウンター、ミュージアムショップがあります。

関係者が集結

開館セレモニー

一般開館の前日である2026年9月19日には、映画版で長男フリードリヒを演じた俳優ニコラス・ハモンド氏や、トラップ大佐とマリアの孫にあたるクリスティーナ・フォン・トラップ氏などが参加し、オープニングセレモニーが開催されました。

セレモニー会場となったザルツブルク州立劇場では、舞台版『サウンド・オブ・ミュージック』も披露されました。この作品は同劇場にて、2026年12月18日から2027年1月14日までの間に6回の上演を予定しています。

※この写真は当該セレモニーにおけるものではありません。セレモニーの写真をご入用の方は、tokyo★austria.info(★→@)までご連絡ください。

■ 施設概要

施設名: サウンド・オブ・ミュージック・ザルツブルク(Sound of Music Salzburg)
所在地: オーストリア・ザルツブルク市、ヘルブルン宮殿敷地内
展示面積: 約668㎡
展示資料: 477点
運営: ザルツブルク博物館
開館日:ヘルブルン宮殿に準ずる(~2026年9月30日は9:30~18:30、10月1日~11月1日は9:30~17:30、以降冬期閉館。2027年の再開館は3月20日~)


■ この件に関するメディアのお問合せ先

Cay Bubendorfer & Eram Khan
ザルツブルク博物館

E-mail:presse@salzburgmuseum.at
Tel:+43 662 620808-777 / 718
Mobile:+43 664 8524380 / 395

当プレスリリースの原文および館内写真は、こちらからダウンロードしていただけます。

プレスリリース発行元:ザルツブルク市観光局

抄訳・編集:オーストリア大使館観光部

Sign up for our newsletter

Receive regular updates straight to your inbox

  • The latest news from Austria

  • Seasonal highlights & events

  • Inspiring insights & story ideas