オーストリアの概要
オーストリアの一般事情や経済に関する基本情報です。
オーストリアは民主主義に基づく共和国で、ヨーロッパの心臓部に位置し、以下の国々と国境を接しています。
- ドイツ
- チェコ
- スロバキア
- ハンガリー
- スロベニア
- イタリア
- リヒテンシュタイン
- スイス
国土面積:8 万 3.879 km²
首都:ウィーン
人口:約870万人
言語:ドイツ語
民族:主としてゲルマン民族
国家元首である連邦大統領と立法府は国民によって直接選出されます。
オーストリアは9つの州から構成される連邦国家です。構成州は、ブルゲンランド、ケルンテン、ニーダーエステライヒ、オーバーエステライヒ、ザルツブルク、シュタイヤマルク、チロル、フォアアールベルク、ウィーンで、ウィーンは同時に連邦の首都となっています。オーストリアは中央ヨーロッパの南部に位置し、東アルプスからドナウ川流域に広がる国土の総面積は83,858平方キロメートル、人口は約858万人(2015年1月付)。オーストリア国民男性の平均寿命は78.91歳、女性は83.74歳(2014年度統計) 公用語はドイツ語、国民の98パーセントがドイツ語を母国語としています。オーストリア南部および東部には、国から認定された6つの少数民族が住んでいます。東部には、クロアチア語、ハンガリー語、チェコ語、スロバキア語、ロ マ・シンティ語を母国語とする人々、ケルンテン州南部とシュタイヤマルク州南部には、スロベニア語を母国語とする人々が居住しています。 宗教 78パーセントがカトリック教徒、5パーセントがプロテスタント。 ほかにギリシャ正教、ユダヤ教、イスラム教など。
経済
オーストリアは欧州連合(EU)加盟国25カ国の中でもとりわけ豊かで安定した国に数えられています。オーストリアは高度に発展した工業国で、特にサービス産業部門の全経済に占める割合が高いのが特徴です。
主な工業部門は、機械、鉄鋼、食品加工および嗜好品、化学、自動車産業など。自動車産業の基幹となるのはエンジンと変速機装置の生産で、製品の約90パーセントが輸出されています。
電子工学部門では、特にチップや集積回路など、特殊な電子機器の製造で国際的にも高い評価を受けています。
オーストリアの総面積のうち18パーセントを耕地、47パーセントが森林が占めています。平地の41パーセントが農業用地。全就労者の5パーセントが農林 業に従事、国内でエコロジー農法を採用する農業従事者の数は3万人にのぼり、この分野ではヨーロッパでも先駆的立場にあります。
オーストリアは国内でも石油と天然ガスを産出し、水力発電能力の拡大にも力を注いでいます。国内に原子力発電所はありません。