「世界で最も安全・平和な国」ランキングでオーストリアが第3位に

シドニーの経済平和研究所（Institute of Economics and Peace：IEP）は6月11日、「世界平和度指数2024年版（Global Peace Index 2024：GPI）」を発表しました。同調査は、国内・国際紛争、社会の安全と治安、軍事化の3つの領域について、質的・量的指標を基準に各国の平和度を評価しているものです。世界の平和度が10年連続で悪化しており、紛争数が全世界総計で56と、第2次世界大戦以降で最多になったと発表しています。

数値は小さいほど平和度が高いとされ、163カ国・地域を対象にした調査において、アイスランドが1.112点で2008年の調査開始以来17年連続で、世界で最も平和な国としてトップを維持しています。2位はアイルランド、そして3位にはオーストリアが1.313点でランクインしました。尚、日本は1.525点で前年から順位を4つ下げて17位でした。

オーストリアは1955年以来、永世中立の立場を堅持しています。Bounce社が実施した「女性のソロ旅に安全な国（Women’s Solo Travel Safety）」調査で、世界34カ国中オーストリアは2022年にアイルランドに次ぐ第2位、2023年には第5位に選ばれました。安全は旅行者、特に学生や送り出す親御さんにとっても安心材料になります。いずれの年も同調査で「夜間のひとり歩きを安全と感じる女性の率」が79％と高いことも注目すべき点です。オペラやコンサート、クリスマスマーケットからの帰り道も一人で帰宅することが可能です。自衛しつつ、オーストリアでの滞在をお楽しみください。

世界平和度指数2024年版（GPI2024）公式サイト